宝くじの高額当選者の多くが短期間で財産を失う理由

2023年6月1日これいらない,やめて正解,富の知,経済知っ得

宝くじ当選者に100%共通する確かな事実がひとつある。

世の中、科学や医学の世界でさえ、100%なんてそうそうないものだが。宝くじの高額当選者には、100%共通する事実がある。

それは、

宝くじを買っている

という事実だ。

(極めて厳密にいえば現時点では「ほぼ100%」だが、人からもらった宝くじが高額当選した人の存在が実証されない限りは100%だ)

「お金を有効に活かしていく」

という意識のある人なら、競馬よりも競艇よりも当たる確率が低いことが明白な宝くじを、普通は買わない。

何かの記念みたいに特別な経緯があるとか、一時の気の迷いとか、社会勉強に買うことは、一生のうちに何度かはあるかもしれない。何事にも例外はもちろんあるだろう。

ワクワクドキドキを楽しみたいなら、競馬などのレースもののほうが俄然熱くなれるから、確かにお金持ちの中にも競馬ファンはいてもおかしくない。一方、娯楽と考えても宝くじはしょぼい。「当たったらすごい」と夢を見られる、その気持ちはわかる。実はそこが問題の中心でもある。

金持ちが競馬をする時は、「お金を増やしたい」が第一ではない。

ところが宝くじを買う人は、お金を増やしたいと第一に思っているのに、最も非現実的でコスパも最悪な方法に頼っている、という事実。

日常的に宝くじを買っている人は、例えば2021年くらいまでならその分を投資信託の何らかのインデックス商品に当てていればとっくにひと財産できていたはず(これからの時代はわからんけど、調べれば方法は何かしらある)。確率を上げるためとかいって毎回50枚とか100枚とか宝くじを買っている人は、何百倍も確かな確率で増やせるはずのお金をドブに捨てているわけだ。

だから万にひとつの確率で数千万から億の金額が当たったとしても、ドブに捨ててしまう癖が治ってなければすぐに無くなるのは当然といえば当然、ということなのだろう。

まあ、本当に海や川に捨ててなければ、どこかで消費しているわけだから、消費先では別の誰かが少しずつ潤ってはいるのだろう。一時の夢を見る自由は、誰にでもある。自分の金をどこに捨てようが自由だ。とやかく言うつもりはない。ただ、物の道理を見た気がしたので書いてみた。