子供の教育だからはっきりさせたい掛け算順序問題の結論

2023年3月20日s-スローライフ,Webウォッチング,これいらない,子育て,学校の勉強

  • 私の立場と考え
    • 個人攻撃・断罪をしたいわけではない
    • 掛け算の乗数と被乗数は、お皿だろうが果物だろうが論理的にどちらを乗数としても全く問題なく成立するので、式は2通り立てられる(A×Bも、B×Aもどちらも論理的根拠を持って立てられる概念式として正解である)
    • だから、どんな文章題であろうとも、掛け算の式は(逆でも計算できるという計算上の交換法則とは別に、乗数と被乗数の設定をどう考えるかによって)順序がどちらでも正解でなければならない
    • 生徒が乗数と被乗数など授業内容を理解しているかいないかなどは、式を書かせるだけで判別は不可能(掛け算と足し算の場合)
    • よって掛け算の文章題に式を書かせる設問があっても、値などが間違っていない限りそこにバツや三角はつけられない。バツをつける行為を正当化する正当な根拠は存在しない

とりあえずこの問題が問題であること自体が問題なのだがそこには日本の算数教育の悲しい思い込みと、先生たちがオーバーワークである学校制度の歪みといろいろあって非常に面倒くさい。

そもそも問題になっているテストにバツをつける先生を、多くの親や数学・理系の大人たちや子供の意図をちゃんと確かめて指導している有能な先生方が「それはないだろう」と思っているのに、無意味に正当化する人たちもいて、しかしその正当化の論点は厳密に見てひとつとして正しくない。

このままでは、理不尽な「先生ガチャ」が生徒の数学能力を左右してしまう悲劇がなくならない。

私自身が数学嫌いになり、その後、大人になってから数学の面白さに目覚め、学校時代の暗澹たる教育事情を振り返った、体験の紹介と分析を通じて、子供を数学嫌いにしない(もともと人類の子供は数学を面白いと感じる感性を皆持っていると私は思う)教育はどうすればよかったかを考えたい。

スローライフのブログだが、スローライフといえば自然の中であれ都会であれ、他者やテクノロジーの進歩に依存せず「自分の知力で人生の自由を勝ち取る能力」が求められる。だからこんな、戦後の混乱期を経て仕方なく歪んできた学校教育のマズいところに振り回されないことは、大いに関係がある。

そしてこのブログのもうひとつのテーマは子育てなのだから、なおのこと。

だが、気分的に楽しくはないよ。

こんなことイチイチ私なんかが言わなくても世の中もっと賢い人がいっぱいいるのだから、誰かドカンと有無を言わせぬ結論を出してくれればなあというのが本音。

断片的に、掛け算の順序など式で問うのがナンセンスだという言説はたくさん見つかるが、一方で頭の固まった人たちが無駄にコダワリ続けて平行線になっている。

ので、問題の本質をここ最近考えて、もうすぐまとまりつつあるので。

今回は要点のみ挙げておきました。