根菜の皮は、鶏が狂喜して食べる

2023年1月11日a-ライフハック,スローライフハック,家事習慣,廃物利用,自然の神秘,自然農法・採集生活

一般家庭の生ゴミのことを、今考えてて思い出した。
うちでは生ゴミはゼロ。ゴミ集積に出す意味でのゴミは。

コンポストも使ってない。
(ハイスペックな室内コンポストを自作したい気はある)
以前、簡易コンポストを台所用も屋外用も作ったけど、今はどっちもしっくりくる形が確立しないので使ってない。
直接、うちの敷地内の草地で場所を決めて埋めたりばらまいたりしている(うちに生えている草はほとんどいずれ羊のご飯になる)。土にさえ触れていれば、あっという間に土に還る。不法投棄〜とか騒ぐ人が仮にいたとしてもその人がうちに来る前にたぶん土に還る。か、鳥が食べる。鳥害とかいう人もいるだろうけど、少なくともうちでは野鳥たちはフンもありがたい肥料だし虫も適度に食べてくれるし。何より可愛い。どんなに落ち込んでいても怒っていても雀を見ると一瞬で笑顔になっている。鳥はカラスも含めて、畜肉魚介野菜果物全般においていろいろな段階で人間の「食卓」を支えている、貴重な協力者である。鳥を追い出したら都会の人から順に飢え死ぬよ(歴史的にも前例がある)。

牛馬がいて堆肥を積んでいる人は、有機物はすべてそこに放り込めばいい。
魚の骨や皮なんかは、牧草を育てる時にもすごく有益な栄養素を生み出す。欧米では良質な牧草を育てるために草地や畑に魚粉を撒くという話も聞いた気がするがごめん確かめてない。
この魚介から取れる(海藻でもいいみたい)栄養素が欠乏すると死にいたる病気がある。仔馬は1日で死ぬし、大人の牛馬も食べてるのに痩せるという事態が起こる。だから現代の畜産業者は配合飼料に混ぜて補っている。

んーと話が逸れつつあるな。そうだ根菜の皮。

じゃがいもの皮ね、例えば。
これを干すと(干し方は後述)、鶏は狂喜乱舞して食べる。食べてた。今は鶏飼ってないので、乾いた後に粉々に揉んでから雀ら野鳥用にばらまいてる。
食べ残せばそのままラズベリーの肥やしになる(ラズベリー畑の中に野鳥餌台がある)。人間視点でも無駄ゼロ。

干し方は、日陰でも日向でもいい。
私は、タダで手に入るカタログとかのページを破いた紙の上で野菜の皮をむいて、そのまま電子レンジの上に置いてる(百均のシンク下用の棚を使うと格子になっているので早く干せる)から忘れた頃に乾いている。
ただ、日向で干したほうが自分が食べたくなるくらい香ばしくなるので、鶏的にも美味しいかもしれない。

注意点としては、芽と青い部分はソラニンという猛毒が含まれるので別にする(直接土に埋めるほうの「生ゴミ」と一緒にする)。加熱しても消えないソラニンだから干したくらいで毒性が消えるかどうかは知らないので。あれはそもそも、ジャガイモが繁殖する前に動物に食われないために持っている毒だから、鳥でもヤバイのではないか、と勝手に思って退けている。

というわけで生ゴミといってもいろいろある中で、野菜の皮は少なくとも、干せば(いや干さなくても)直接鳥餌になるという話。大根やにんじんの皮なんか、そのままでもめちゃくちゃ食べてたなあ、鶏。


もちろん、堆肥を作っている人は堆肥にぶち込むのでも構わない。魚の骨なんか本当に、捨てる意味がわからんくらい貴重な肥料で、集めて売ってもいいくらいだから。

鳥を飼っている人は乾かして粉々にして餌に混ぜればいい栄養になるのかもしれない。私が以前、鶏卵を通販で買っていた養鶏農家さんは餌に魚粉を混ぜていた。魚粉を直接鶏に与えて本当にいいかは確信がないし否定的な見解も見かけた気がするが、卵は確かに美味しかった。

「生ゴミ」ってなんなんだろう、と本当に思う。人間がいらないと思った食べ物をそう呼んでいるだけだよね。何千円何万円もする高級料理も誰かが食べ残してゴミ袋に入れられた時点でそう呼ばれるってことよね。なんか虚しいね。