よく考えたら人より動物と喋っている
人っつったら娘くらいで。
ここしばらくは実母からよく電話かかってくるので珍しく娘以外の人間とも話しているが、それでもだ。娘が学校に行ってる間は半径数百メートルに人間は私ひとり。
猫から話しかけられて答える、せがまれて猫と遊んでいる間は白熱して声をかけている。
外に出ると雀があちこちから飛んできて「お米ちょうだい」というので出したげながらまた話す。
カラスとネズミがお米を横取りしようとやってくるので「あのさー」とか言いながらこれは雀のだと説明する。
キツネが姿を現すとちょっと待って待ってと呼び止める(一応待ってくれる)。
ヤギたちのご飯をあげる時もずっと喋っている。
蜘蛛の網を壊したら反射的に謝る。子蜘蛛の時はできるだけ糸を戻してやる(再利用できるように。小さな蜘蛛は蓄えも少なかろうと思って。)が、その時も「んーと、これで足りるかなごめんね」とかずっと喋りながら糸を探している。
もちろんそのほとんどは会話ではなく厳密にいえば独り言なのだろうが、万にひとつ通じている可能性を排除せず、いつも敬意をもって話している。
猫が寝ている時は確かに、独り言以外の何ものでもない。「なんだその寝顔は〜キャワゆすぎるだろ〜」と小声でずっと言ってる。側から他人が見たらキモいんだろう。でも娘がいる時はふたりしてやっぱり同じことを言ってる。
これらは「〜と話している」ことにはならんのかもしれん。コミュニケーションではないのかもしれん。
となるとタイトルに正確を期するなら「動物と喋っている」ではなく「動物に喋っている」なのか。
でもさ、向こうから話しかけてくることもちゃんとあるのですよ、猫とかヤギとか羊とか雀とかキツネとか。雀は私の歩く先に回り込んでお米をねだってきたりして。大半が何かの要求だったとしてもよ。ちゃんと私の目を見て、それぞれの鳴き声を駆使して訴えてくるのだから、こっちも真面目に応えるのですよ。
まあそんな日々ですわ。
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