写真クイズ サバイバル〜山編

2021年8月26日s-スローライフ,サバイバルスキル,スローライフハック,動植物

船型の大きな葉っぱが対で生えているこの草は?

さて何でしょう。

写真クイズ サバイバル〜山編
この草の名前、即答できますか?

もうずいぶんきったなくなってしまいましたが、春にはみずみずしく一斉に出てきます。

撮影場所は道端ですが、林の中にも山の中にも住宅地の空き地にも、生えるところにはワサワサ生えてます。

さて、この草、「知らね、雑草でしょ。どうでもええ」という方は、もしももしもの時、いざサバイバルを余儀なくされた時、

  • 貴重な食材を見過ごして飢えることになる、か
  • 「なんか食べられるらしいよぉ」という人につられてお腹を下しまくって死にかける、か。

貴重な食材か、毒草か、さてどっち?

答え言っていいですか。

え?まだ?

いい? はよセーって?

候補が浮かぶレベルの人からは、「写真がきたねーからよくわからん」と叱られるかもしれません。ごめんなさい。

いえ実際、これをこの写真だけで自信100%で正解できる人は、私が尊敬します。真面目に。私も実物をよーく見ないと自信持てないです。あとで書いてますが非常にまぎらわしい事態もあるので。

ただ、「あ、〇〇? いや△△?」と思えるくらいにはなっておいて、さらに判別方法を知ってると、「いざという時(一生こないかもしれませんが)」に役に立ちます。昨今はキャンプブームですからね、自分は興味なくても誘われることや家族にせがまれて渋々行くこともあるでしょうから、知らないよりは知っておいたほうが絶対いいです。

んで答えですが

問題の写真は、スズランです。

スズランというと、春に超カワイイ釣鐘型の小さな花が連なるので、その時期に間違う人はまずいないでしょうけど、花の時期を過ぎるとこんなんですわ。

それで、こんなんなると悩ましいのは、

ギョウジャニンニクにそっくり

になる、というところ。盛りを過ぎたスズランと、新芽ではなく葉がしっかり伸びたギョウジャニンニクが、ちょうど重なる時期→危険ゾーンです。

ちょうど同じ日に探して撮ったギョウジャニンニク、もう寿命が尽きたのかもしれませんがこんな感じ。

ギョウジャニンニク終わりかけ
昨年すでに葱坊主が出ていた場所なのでもしかしたら寿命かも

どちらにしても季節的に食べごろは過ぎてますね。もう曇りの日は寒いし。

見分け方

それで、スズランの厄介なところはこれで秋頃まで、ギョウジャニンニクに擬態したまま(してないしてない)の姿が持続することです。

加えて、ギョウジャニンニクとスズランは生息地がひっじょーに近い。どのくらい近いことがあるかというと、林の中を散歩していて、「おっ、ギョウジャニンニク生えとる、ラッキー今度取りにこよ〜。あ、ここにも。(テクテクテク)おーここにも。すげーギョウジャニンニクだらけだー……ん??違う、こっちはスズランだ!」てなもんです。

それで、山や林で見つけたギョウジャニンニク、と思ったものが実はスズランやイヌサフランでは⁉︎

と迷って困った時は、一番推奨するのは、手を出さないことです。が、これから追々観察していって区別がつくようにスキルアップしたいという方のために、私が注目している見分けポイントをお教えします。

再度、上のギョウジャニンニクをご覧ください、茎が赤いでしょう。これは特徴その1です。ただそれだけで決めつけるのはちょっと待った。上に書いたようにすぐ隣に生えていたスズランも茎がほんのり赤っぽかったのです(だから最初はギョウジャニンニクと思った)。

私が一番のポイントと思っているのは、葉の根元です。ギョウジャニンニクは、葉が伸びてくると、シューっと葉茎があって葉っぱ、となるので、一番外側の葉の根元は、内側のより新しい葉とは独立して伸びています。やや巻き込み気味ではあっても、葉ではなく外の葉茎が内側の葉茎に半分巻いている程度であることが多いみたいです。

ただしこれは新芽の頃には当てはまりません。お店で売ってるのは比較的若いのを根本で刈ってありますが、それは畑で栽培したものか、所有地に自生したものだと思います(そう信じたい)。また、あたり一面に生えていて毎年自分たちくらいしか採ってないとかであれば、その2、3割程度を間引くように刈ってもいいでしょうが、ちなみに一度刈るとそれっきり、次に食べられるのは三年後です。

私は、2枚目(時期によっては3枚目がつくこともあるけど通常2枚きり)がちゃんと伸びた株の外側の1枚をハサミで切って収穫します。そうすると、残った葉っぱの根元からまた新しい葉が出るので、出たらまた外側を切る、とやってくと葱坊主が出るまでは収穫し続けられます。

同じようにやってらっしゃる農家さんのページ、美味しい料理方法も載ってるのでリンク載せておきますね↓

http://takuroad.com/2014/05/06/post-1957-gyozya-ninnniku/

長くなりましたが一方、スズランはというと↓

スズランの葉

葉と葉茎の境目がわからんですよね。わからんことこそスズランの特徴で、外側の葉っぱ自体がぐるりと一周、内側のより若い葉を包み込んでいる感じです。

まとめ

  • (そこそこ育った)ギョウジャニンニクは外葉の堅い葉茎に存在感がちゃんとあり、ポキッと折れる
  • スズランは柔らかい外葉が巻きついたまま育つ
  • ギョウジャニンニクは葉っぱ2枚の状態をキープしたがる(3枚目が出ることもある、程度)
  • スズランは2枚のものももちろんあるが、周りを見ると3枚以上の株が普通にある

あとは匂いとかかな。でも成長してくるとギョウジャニンニクもニンニク臭はあまりしなくなります(食べると何故か体は臭う(笑))。

一番確実なのは、スズランなら春一番のかわいい白い花、ギョウジャニンニクは成長しきった後の葱坊主を見れば一目瞭然なので、それぞれの時期に花を確認しておけば、同じ場所で次の年新芽を取ることもできるわけです。

地元の人やプロが新芽を収穫して大丈夫なのは、毎年そこに生えているのを知っているから

初めて見つけた場所でギョウジャニンニクかスズランかを判断するなら、それなりの知識をつけておいて複数のポイントで識別せないかん、ということですね。😉