忘らるるメークイン

2021年9月2日サスティナブル,サバイバルスキル,スローライフハック,動植物,家事習慣,自然農法・採集生活

ジャガイモ見に行ってジャガイモに気づかず

今年、ずいぶん遅めの5月末か6月頭くらいだかに、去年の頂き物の残りで台所で芽を出していたジャガイモを、昔畑だったあたりに植えたのです。といってもウチの場合はいろいろあって基本、自然農法的なやり方一択。いろいろの理由には精神的なこともあるし、スローにいくべという方針でもあるんだけど。

そもそも。

ジャガイモ作ろうとしたわけじゃなく。

捨てるのもバチ当たりだからくらいのもので。

ジャガイモを植えた、あるいは埋めたその場所へ。

かつて何年も前に畑にした場所は周囲より少し高くなっていて、今では毎年、草生え放題に任せていたけれども今年はまだそんなに草も伸びてない時期。

当然、耕すなんて面倒なことはしない。

ジャガイモだからといって土増しなどという面倒なこともしたくない。ので超深植え。

すでに生えている草を一応邪魔なので大鎌で刈り倒し(刈った草はそのまま放置)、

草の間にシャベルをザクっとひと差し。シャベルに掛けた足がちょうど地面に触れる深さまで。

差したままシャベルを傾けると隙間ができるのでそこへ芽の出始めたジャガイモを押し込む。

ジャガイモを押さえたままシャベルを抜く。

押さえてた手を抜く。

足で踏む。

以上。

これで6列くらい植えた、というか埋めた。

その場所を今朝、娘を学校へ送り出したあと、そろそろ見にいってみるかと思ったわけです。芽が出始めたのを見つけて以来、約2ヶ月半ぶりかな。

そこへ行くには草を刈り刈り道を作らねばならぬ

ので刈りましたわ。ヤギたちのご飯にもなるからね。

大鎌でガスッ、ガスッと刈りながら進みまして。

「確かあの辺に埋めたよなー」みたいなあたりで。

畑もどきの手前のヨモギをええい邪魔だ邪魔だと刈り倒しながらふと目が、刈った草の中のヨモギでもイタドリでもない、ミズヒキでもギシギシでもない、違和感のある葉っぱに固定される。

刈り倒した草の中に

あっ。

ジャガイモ刈ってんじゃん

こんな手前にもどうやら植えて埋めていたらしい、というか深植えすぎて2ヶ月半前に見た時は芽が見当たらず、この列は全滅かなぁくらいに思ってたんだ確か。あのあと頑張って生えてきたんだねぇゴメンよ君たち😢

それで芋はできてんのかなと掘ってみたらできてた!

芽かきもしなかったけどちゃんと大きくなっとるし(刈らなければもっと大きくなってたかも)。

メークインだったはずなんだけど

上を間違って刈ってしまった、ひと株ぶんだけ掘って。片手で持てるぶんを持ち帰りまして。

採りたてを食べる

正真正銘の新ジャガなので芽を取らなくていい!

土だけ洗い、地表近くで青くなってたとこだけ切り取る。

お椀に入れてお皿で蓋をしてレンジでチン!

冬ならストーブで蒸すけど夏なので電子レンジつかいます。スローじゃないけど。電気を使わずともできるやり方知ってて道具も揃ってるなら、スローにしたくない時までこだわってスローにすることはないという考えです。

フォークを刺してホクホク確認したらバターと塩を混ぜ混ぜ。

ジャガバター

ちなみに1番大きいのともうひとつは娘に何か作るかと思い、残してあり(結局今日は作らなかった😅)。

今日の朝ごはんはこれで十分。普段は私は朝は緑茶飲むだけで食べないので。

つーかウマイ。ウマスギル。甘いよ。メークインだったはず、しかしキタアカリみたいに甘い。不耕起&無施肥の完全放置なんだけど。長年ほったらかした土のおかげかな。雑草様様。お日様様様。微生物様様。

余談、持続可能な永久農法

これで収穫したぶんの一部を来年芽出ししてまた少し場所を変えて埋めれば半永久的にリピート。種イモ買う必要まったくナシとなります。

売ってる種イモというのは専門資格のある管理者のもとで消毒薬に漬け込んで腐らなくしてあるのだけど(だから絶対食べないでと注意書きがしてある)、なぜ防腐処置が必要かというと、耕すからなのよね。フカフカの土に普通のジャガイモ浅植えすると腐るのねきっと酸素足りすぎて。

でも固めの土に深植えしてガッツリ踏み固めておけば、腐敗が遅れてるうちに芽と根が伸びてくれるのね多分。私もやってみて(元は単に面倒だったからそうしたんだけど)今年それが分かりましたわ。「ジャガイモ組はヤワじゃねぇぇ」みたいな。土固くても雑草の根っこ押しのけてでもモリモリ育つんじゃいワレぇ、ということだったのです。