北海道なのでこれはブタクサではなく……
セイタカアワダチソウにしては、なんか違うと思っていた。
ウチの敷地内に群落を作っていて、花はセイタカアワダチソウそっくりでキレイ(花粉に過敏な人は悪魔に見えるだろうけど)。しかし咲く時期が早い。
セイタカアワダチソウといえば、子供の頃、喘息の検査をしたところ、セイタカアワダチソウのアレルギーだと言われた。だから春より秋に発作が出るでしょうと医者に言われたが、大人になってからは少なくとも春先がひどかった。ともかく子供の暗示で、それ以来しばらく、セイタカアワダチソウを目の敵にしていた。
北海道に移住して、妻が羊毛を紡いで糸を作るのにハマったので、私は染色にハマった。そんな私に妻は、西洋の自然染色でセイタカアワダチソウが重宝されていると教えてくれた。とたんにセイタカアワダチソウが可愛く思えてきた。秋に試しに花を刈り取ったが、喘息はちっとも出なかった。
話を戻さねば。
数年前から群落が目立つようになったその草は、葉っぱと花はセイタカアワダチソウとそっくりなのだが、茎が紫がかっている。そして臭い。めちゃくちゃクサい。
セイタカアワダチソウはボーイスカウトのボランティアでしこたま抜きまくったことがあるが、こんなに臭くなかった。ヨモギほどの香りもなく、匂いの記憶がないくらい。さっき脱線した話で、セイタカアワダチソウの花を刈り取った時も臭くはなかった。
ところがこいつはマジでクサい。茎の汁が手や服についた日には半日臭い。
もしかしたらブタクサか?
と思って去年だか調べてみたが、ブタクサとは葉が違った。同じキク科といってもブタクサはヨモギよりも菊らしい羽状の葉。そもそもブタクサは北海道には生えない(ことになっている)。
今年になってもう少し調べたら、オオアワダチソウというのが出てきた。花の時期は夏。多分これだ。花が早いのと超クサいの以外はセイタカアワダチソウと同じだから、名前の似具合もしっくりくる。と素人くさい分析。
ともかくこの(おそらく)オオアワダチソウの厄介さは、臭さに加えて、ヤギたちが食べてくれないことにある。群落に繋いでおいても全然食べてくれず踏み倒すだけなので翌年また生える。刈っても干しても食べてくれない。そりゃこの臭いだもん。
この自然暮らしをしてて、だいたいヤギ系が食べそうな草はわかるようになった。自分は食べなくても、生えてる草を見て「なんか美味しそう、ヤギ的に」と思うようになった。そしてだいたいその感覚は当たっている。
ヤギも私も、オオアワダチソウはあまり栄えてほしくない。ので、勢力を弱めてもらうことにした。

私は除草剤はまず絶対使わない。草ごとにやっつける方法はそれぞれあるので必要ないし、除草剤を使わないほうがだいたいはむしろ早く解決する。別の草に「勝って」もらう方法が多いからだ。除草剤を使うと全部枯れてしまうので、結局発芽の早い草にまた支配されてしまう。
せっかく地上最強の知能を神から授かった種族である人類としては、毒で全滅させるとか核で全滅させるとか、そういう雑で乱暴な思想に陥りたくない。もっと細やかで鮮やかで美しい知恵を使いたい。
やっつけたい草の生育具合と、代りに栄えてほしい草の成長タイミングを見計らってできるだけ地際で刈り倒す、それだけ。ヨモギ畑もこれでだいたいイネ科やマメ科の軍門に下る。
イネ科は一部の美味しくないしょぼいヤツ以外何でも、マメ科はほぼ全て、ヤギが大喜びで食べるので立派な牧草。ヨモギも喜ぶけど大量には食べないので、多すぎる場所は同じやり方で入れ替わってもらう。うまくいけば一回で入れ替わる。
もしタネを蒔くなら、発芽した後にもう一度刈らないと負けてしまうかもしれない。地際で刈ると、再生力の強いヨモギでも「しばらくは」伸びてこない。流石のヨモギも葉がないと復活に時間を要する。その隙に、ちょうど入れ替わりに元気になる草がぐんぐん伸びて、ヨモギを日陰に埋もれさせてしまう。
イネ科は地際から葉が出ているので、刈られてもすぐに伸びる。キク科の弱点を突いた作戦。とか偉そうに言ってるけど実は、なんとなく一区画ごとに刈っていた結果偶然そうなっただけで、後で「なんであのヨモギが全滅した??」と考えてわかったの。







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