子供の発達に欠かせないスローな時間
うちの娘はまぁよく喋る、時に弾丸のよう、早口言葉はもう何年も前から私は娘にかなわない。
私も講師なんてやってたことあったので、時間内に大量に喋りきる舌を持っているのだが。
そんな娘だが言葉を話したての頃は、思うように喋れずにまごついていた。
言葉を話し始めたの自体、世間の平均とやらより遅かった。でも幼児なんだから成長の順番はそれぞれ、まったくなんにも心配していなかった。
何より理解力はもう乳児の頃から半端なかったので、ゆっくり喋ればかなり高度な発話をした。話し始めてすぐの頃に、妻が
「え、このこ、仮定形と完了形使った今!」とか驚いていた。私も実はちょい驚いた。妻の文法用語にもシビれた。
話し始める時に、「ん。」と毎回間があり、一時期は最初の文字を繰り返すこともあった。これを世間ではすぐに吃音とか言ってウチの親も世の常で、電話で娘と話したあとに案の定「大丈夫?」とか言ってきたけど。まあご心配どうも、でも大丈夫だよー(本音はうっせーわみたいな)みたいな。
原因はすぐに察しがついたし、そもそも言いたいことは最終的に全部言えてるし、問題は何も感じてなかった。それが子供に安心感を与えることもわかっていたから、「自信を持って問題を感じないこと」を大切にしていた。不安に思いながら考えないように逃避するのとは全然違う。子供の全てを観察するつもりで見守ってきて、大丈夫と確信していた。
ウチの親が心配するのも悪気あってのことじゃないのわかってるからちゃんと説明した。
「あのね、このこ頭の回転がめっちゃ早いの。それに発音が追いつかないのがもどかしくて戸惑うわけ。『あれ、なんで一気に言えないの、なんか間違ってる?』って感じ。身体の全部が同時に発達するわけじゃないからね、どんな動物もさ。別に頭が先で口が後で良いやん。すぐ親がオタオタしたり急かしたりするけん余計子供はマズイって焦って、歯車おかしくなるとって」
「そんでねだからウチらは、夫婦で何も申し合わせてもないけど、このこ話し始めるとニコニコして待つわけ。親が戸惑ったら絶対いかんの。なあにって言ったらあとはいつものんびりしてた。そのうちこの子は自分で策を見つけたのよ。最初に『ん。』て言って間を置くと、頭と口が同調できるって気づいたのね。すごいと思わん?」
「だいいち、カワイイやん。これ聞くたびに抱きしめたくなるわ。いつか言わなくなるんやろなって、そっちが寂しいくらいやって。」
するとウチの母親、突然思い出したように、
「そういえばアンタも一時期吃っとったかもしれん」
そうだったんだ……てオイ初めて聞いたわ。でお袋はどうしたん?
ウチの母:「えー、どうしたかねぇ。いつの間にか普通に喋ったんやない?何もせんかったけん。」
はー。








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